フランスde介護士★☆

南フランスで介護の仕事をしてるしゅぺっとのブログ

メソッド・モンテッソーリに習う、フランス認知症ユニットでの介護

どんどん秋深くなってる南仏、いかがお過ごしですか。

しゅぺっとです♪

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夏季労働の頑張りで4kg痩せたのに~食欲の秋きちゃいました!トロピジエンヌというこっちで有名ケーキ♪

実は私、大きい声では言えませんが…保育士資格を取得しております。

というのも、一度も保育士として仕事をしたことはないので…小さい顔で小声でしか言えないくらいのものかなって今では(笑)

その学生時代、幼児教育世界のメソッドとして、フレーベル・シュタイナーそして今回のお題のモンテッソーリを机上で習ったな。ぐらいの記憶でした…

 

前職場には “Unité protégée Alzheimer ”(アルツハイマー病(認知症)ユニット)と呼ばれる15人(認知症・精神疾患を持った方)のユニットがありました。

EDPADと称されるフランスの老人ホームには大体、このユニットが併設されています。(現在の老人ホームにはこのユニットはなく、代わりに?Unité de Soins de Longue Durée (USLD)という、自立生活出来ない日常的に医療が必要な方のユニットがあります)

 

前職場ではこの認知症ユニットでの勤務が多々ありました。

ここでは施設長の推進でレクリェーションをかなり頑張ってる傾向でした。(この施設長は保育所をいくつか経営されており、自身も幼児教育~介護を学ばれる日々)

そして4、5年前から、認知症ユニットで“メソッド・モンテッソーリ”を実施していこうと前施設が動き出し、職員への勉強会から始まりました。

今回はこのモンテッソーリ法と老人ホームについて記したいと思います。

 

 

元となる幼児教育のメソッド・モンテッソーリ

イタリアのローマで医師として精神病院で働いていたモンテッソーリは知的障害児へ感覚教育法を施し知的水準を上げるという効果を見せ、1907年に設立した貧困層の健常児を対象とした保育施設「子どもの家」において、その独特な教育法を完成させた。 

 

モンテッソーリ教育理論は、基本的には子どもの発達モデルであり、その発達モデルに基づいた教育法である。この発達モデルには二つの基本的原則がある。第一に、子どもたちや発達途上の大人たちは、自己を取り巻く環境と相互作用することによって、精神的な自己の構築に取り組むものであると考える。第二に、特に6歳未満の子供たちの精神的発達には、先天的(生来的、生得的)な発達経路があると考える。モンテッソーリは、自らの観察に基づき、その発達モデルに則って準備された環境の中で、選択と行動の自由を与えられた子供たちは、それぞれの最適な発達のために自発的に行動するだろうと考えた。

   2上記引用:Wikipediaより

 

  • 自主性(independence)

  • 敏感期(sensitive period)

  • 整えられた環境(prepared environment)

 

これらがモンテッソーリ法が重要とするキーワードですね。

子どもの自主性を重んじる。敏感期と呼ばれるひとりで物事をこなしたくなる時期の発達段階に人として生きていく能力を養う。またこれらの自主性・成長には発揮できる環境の必要性。

そして、大人がすることは気付き・手伝うこと。

またこれらが認知症のお年寄りを対象とする際にも、このメソッドを活用するキーワードになってきます。

 

もっともっと詳しい説明が載っています

ja.wikipedia.org

フランス老人ホームにおけるモンテッソーリ法

フランス老人ホームの間でここ数年でこのメソッドの実施の声をちらほら聞くようになりました。

 

モンテッソーリ法は認知症に別の見方をもたらします。昔から言われる一般的な見方では、認知症・アルツハイマー病は治療が必要であり、反復的かつ同一の行動を伴う疾患であると考えています。

モンテッソーリ法では、記憶障害、行動障害、感情、等...ハンディキャップ(認知症の周辺症状)は

モンテッソーリ法では、これらハンディキャップは日常生活における1つまたは複数の困難であり、もはや治療する必要のある病気ではないと見なされています。

 

La méthode Montessori apporte une autre vision aux démences. Là où la vision classique, traditionnelle voit les démences neurodégénératives comme des maladies auxquelles il faut appliquer un traitement et qui comporte des comportements répétitifs et identiques.

La méthode Montessori voit, elle un handicap, c'est-à-dire une personne âgée « normale » avec une perception qui a été changée par un handicap cognitif qui peut être un trouble de la mémoire, un trouble du comportement, des émotions, etc…

Ce handicap est donc vu par la méthode Montessori comme une ou plusieurs difficultés au quotidien et non plus comme une maladie qui doit être soignée.

引用:ascelliance-retraite.fr

 

フランスの認知症ユニットでの勉強内容ではここからスタート。

認知症における周辺症状は、ハンデイキャップとして日々の困難として受け入れ考えることから始まります。

 

起床の自由化

大体7時半~11時、12時くらいの間です。(12時から昼食開始なのでその前まで(笑))

起きてこられた方から、朝食・身支度・シャワー(清潔保持具合の事情により順番が変わります)の介助を行うようにしました。出来る限り、本人が眠りたいまで起こさないように。大体の方が早起きですが( *´艸`)やっぱり夜中に徘徊し朝方眠られる方も。

その前までは、画一的にといいますか…職員の時間で起床してやっぱり時々で不穏になられる方もいたり、イスでの傾眠傾向の方々も。が、めいっぱい眠られた後は不穏になることも睡眠不足からの傾眠も大分少なくなった気がします。

 

昼食のバイキング化

これはうーんハッキリ言って、難しかったの一言です彡(´∀`;●)彡

ホンマのバイキングのように、自由にとっていく形からがっつり始めたのですが…選べないんですね…沢山の中からというのは。結局は職員がサービスして持っていくようになりました。ので、沢山の中からではなく、二者択一にするようになりました。

例えばメインのお料理も一種類やったのが、2種類になり。チーズやデザート小皿に小分けしその中の2,3皿から選んでもらうスタイルに!

まぁ職員は二度手間になったりもしますが…自身で選んでもらった方が食欲も違うような気がしますし、最後まで集中して食べて頂ける率もあがったような気がします。

 

そして席も本当に自由にしてみたのですが…如何せんケンカの勃発率が↑↑

なんでかこうゆう時って気の合わない方同士がよく隣同士になるんです~(笑)

なのでテーブルを1~4人の個別化し、職員が入所者間を把握、調節しつつのなるべく自由化にしています。

レクリェーションの小グループ化・活動の自由化

午前中のレクは団体的ですが、午後からのレクはそれぞれの好みに分かれての小グループレク化。これは大変良い方向に影響しているなぁと。

レク担当職員と臨床心理士がいて+介護職員2人そして、認知症ユニットではない所のレク参加出来る方はそちらへも♪

制作、言葉・記憶の頭の体操、フランスの遊び・ゲーム、歌う、庭で散歩、マッサージや爪のお手入れ。

個々の活動助長では、雑誌や新聞、スーパーの広告を読んでる方。拭き掃除をされてる方や、整理整頓をする方などなどです。

3~5人の小グループ化すると、好みの細分化により個々で合うレクを見つけられ、また参加することで自身の興味の引き出しされるから?グーンと集中力が保てるように。

 

共有環境の見直し

以前は共有空間の5箇所の空間は、食事メインのテーブルとイスのみでしたが…食事スペースを2ヵ所に固め、1つはテレビやラジオスペース、1つは棚とソファをおいてリビング的に。5つ目のお部屋は、レクリェーションやリラクゼーションの個室に。リビングスペースには、本や雑誌・人形やぬいぐるみ・チェスやパズルや積み木などを置いて自由に手に取れるようになりました。

結果、ふとした時にこれらのものを手に取り、本来とは違った遊び方をされたり~(笑)

部屋のベットでは眠れない方も、リビングのソファでは眠れたり♪

 

上記を実際に実施からの感想は、これらの考え方を認識したうえで出来る範囲で行えればよいかと思います。日本もフランスも共通の大きな重要問題「介護士不足」により、自由度を上げる事=人員必要 ですのでやっぱり無理な時は出来ないです…。

病状によっては医療にお世話になることも、本人の為に(もちろん介護士の為にも)大事なケースもあるかと思いますし…ケースバイケースで良い方を選択できればいいですね。

 

子どもが対象な場合、選択と行動の自由により自発的な発達を大切にする。

それは大人になる過程の骨組みの1つの選択肢がメソッド・モンテッソーリであり。

認知症アルツハイマー病のお年寄りの方々だとどうなるのか?

これらの病気ゆえの行動であれとも、自発的な選択と行動を大切にすること。

ただ本人にもお手伝いする介護士にも危険が生じる行動であれば医療の選択は必要になると思います(前施設も勿論医療を利用してました)。それ以外の危険を伴わない生活の中の選択肢(服・食物・活動など)の1つ1つがお年寄りに叶えば、大きくはその方の人生を全うするにつながっていくのかな。

 

まぁ介護現場の人数不足によることでユニット職員全体で把握しきっちりとした実施が難しく、前施設では不完全なままになってしまってるみたいですが…気づきお手伝いさせてもらってる事を常々自重する意の勉強会だったということで◎

特にフランスの介護士は自身の主張・行動が激しい方もいらっしゃいますから…ごにょごにょごにょ(笑)

私は日本のユニットケアの施設で働いたことがないのですが…ネットなどからの情報で同じような感じかなと。